Quemix、Q-STARとPlug and Play Japanの量子スタートアップ支援プログラムに採択
Quemixは2026年9月10日、Q-STARとPlug and Play Japanが実施する「量子スタートアップ支援プログラム」の採択企業5社のうち1社に選ばれたと発表した。3カ月間の個別支援を受け、材料計算やシミュレーション領域における量子コンピュータの実用化・産業化を目指す。
発表概要
同プログラムでは、Q-STARとPlug and Play Japanの担当者が採択企業に対し、個別の事業開発支援を提供する。Q-STARは企業、大学、研究機関など160社以上が参加する量子技術産業化推進組織であり、Plug and Play Japanは事業開発の知見やネットワークを提供する。 プログラムは、内閣府の戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「先進的量子技術基盤の社会課題への応用促進」における研究開発の一環として実施される。研究推進法人は量子科学技術研究開発機構(QST)である。 Quemixは量子コンピュータ、量子センサ、材料計算関連の研究開発を手がける企業で、テラスカイの連結子会社である。誤り耐性量子コンピュータ(FTQC)向けの量子化学計算アルゴリズム「確率的虚時間発展法(PITE®)」を開発し、国内で特許権を取得している。
重要ポイント
- Quemixは量子スタートアップ支援プログラムの採択企業5社のうち1社に選ばれた
- 支援期間は3カ月間で、Q-STARとPlug and Play Japanが個別の事業開発支援を提供する
- プログラムは内閣府のSIP第3期における研究開発の一環として実施される
- Quemixは材料計算・シミュレーション領域における量子コンピュータの実用化と産業化を目指す
技術・事業上の意味
今回の採択は、Quemixが開発してきたFTQC向けアルゴリズムや材料計算技術について、研究開発だけでなく用途や事業モデルを具体化する機会となる。Q-STARの産業基盤とPlug and Play Japanの事業開発ネットワークを利用できる点は、産業界との接点を広げるうえで意味がある。一方、提携先や実証内容、資金提供額、商用化時期は発表されておらず、採択時点で事業化の成果が確定したものではない。
今後の注目点
今後は、3カ月間の支援を通じて材料計算やシミュレーションの具体的な対象領域が示されるかが焦点となる。PITE®などの技術を使った実証計画や評価結果、企業・研究機関との連携が具体化するかも判断材料である。あわせて、プログラム終了後に顧客案件や商用化への道筋が公開されるかを見極める必要がある。
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